保険と投資は別物|固定費の「聖域」だった変額保険を解約した理由

保険と投資の書類が並ぶ明るいリビングのテーブル 家計管理

固定費の見直しに、長い間手をつけられなかった「聖域」があった

保険の書類を前に考え込む女性のダイニングシーン

固定費の見直しは、家計改善の定番です。

通信費、サブスク、電気代——私もこの数年で、できる限りの固定費を見直してきました。

固定費の効果的な節約術|我慢ゼロで月数万円を生み出すコツ

でも一つだけ、長い間触れずにいたものがありました。

それが変額保険です。

毎月数千円、十数年払い続けてきた保険。「投資にもなるから」という説明で加入したもので、身近な人からの提案だったこともあり、内容をきちんと確認しないまま、ただ払い続けていました。

「お守りみたいなもの」と思っていたのかもしれません。見直す気になれなかった、というのが正直なところです。

今回、その保険をついに解約しました。


NISAを始めたことで、初めて「比べられる」ようになった

解約を考えるきっかけになったのは、NISAでインデックス投資を始めたことです。

それまでは「変額保険=なんとなく運用されてる」という認識でしかありませんでした。でも自分で投資をするようになって、コスト(信託報酬・手数料)がどれだけ運用効率に影響するかを意識するようになりました。

eMAXIS Slimのような低コストインデックスファンドは、信託報酬が年0.1%前後。「変額保険はどうだろう?」と思い、久しぶりに証券を引っ張り出してみたのです。

改めて確認すると、保険関係費・運用関係費として毎年一定の割合が引かれていました。商品によって異なりますが、変額保険の総コストは年1〜3%程度になることも珍しくありません。低コストインデックス投資と比べると、その差は無視できない水準です。

「この手数料を払い続けることに、今の私たちにとって意味があるか?」

そう問い直したとき、答えはすぐに出ました。


「保険」と「投資」の目的を、改めて整理してみた

保険と投資を2つに分けて整理したテーブルの俯瞰イラスト

変額保険という商品は、死亡保障と資産形成が一体になっています。

一見「一石二鳥」に見えますが、目的を分けて考えると見え方が変わります。

死亡保障として必要か?
→ 掛け捨ての収入保障保険で、必要な保障はすでにカバーしています。

資産形成として優れているか?
→ 手数料を差し引くと、インデックス投資より効率が落ちます。

一つひとつ分解してみると、「保険と投資をひとまとめにした商品」が今の私たちには不要だと、はっきりわかりました。

実はこれと同じ判断を、以前に学資保険でも行っています。

⑦教育費マラソン|学資保険を解約した話。投資×現金に切り替えた理由

「保険は保障のため、増やすなら投資で」——一度この整理ができると、お金の判断がシンプルになります。子どもの教育費も、自分の老後資金も、同じ軸で考えられるようになりました。


解約前に確認した3つのこと

実際に解約の手続きを進める前に、以下の3点を確認しました。

① 現時点の返戻金はいくらか
まず試算請求。払込総額と比べてどのくらいプラスになっているかを確認しました。解約返戻率は時期によって変わるので、現時点の数字を正確に把握することが先決です。

② 解約のタイミング
変額保険の返戻金は、運用している投資信託の成績によって変動します。今回は比較的相場が好調な時期に動けたことが、結果的によかった点でした。

③ 解約後の保障はどうするか
変額保険に含まれていた死亡保障が消えることになります。既存の掛け捨て保険でカバーできているかを確認してから、書類を請求しました。わが家は収入保障保険があるので、問題なしと判断しています。


夫への伝え方。「過去の否定」にしなかった

夫婦がソファで穏やかに話し合う温かいリビングシーン

問題は、夫をどう説得するかです。

夫にとってこの保険は、自分が選んで加入したもの。「損してる」「無駄だった」と頭ごなしに言えば、話がこじれます。

だから私はこう伝えました。

「当時の選択は間違っていなかった。でも今は、自分で投資ができる時代になった。だから保険は最低限の保障だけにして、資産形成は自分たちでコントロールしよう」

過去を否定するのではなく、今の私たちに合わせてアップデートするという言い方をしました。

夫は少し考えてから、「そうだな」と言ってくれました。

家計の方針変更を夫婦で話し合うときは、「以前が間違いだった」より「今の選択肢が増えた」という切り口にすると、受け入れてもらいやすいと感じています。


戻ってきた150万円。「タラレバ」より「今」

解約の結果、手元に戻ってきた返戻金は約150万円でした。

払い込んだ総額は約77万円なので、約73万円の運用益が出たことになります。

もちろん「もし十数年前からインデックス投資に全振りしていたら」というタラレバはあります。手数料を引かれなければ、もっと増えていたかもしれない——正直、そう思う気持ちがないとは言えません。

でも、過去は変えられません。

今気づいて、今動いたことの方が、ずっと大事です。

150万円というまとまった資金は、これからの資産形成を加速させる新たな「軍資金」になります。解約書を返送した今、そう思っています。


まとめ:目的を分けると、家計はシンプルになる

今回の見直しを通じて、改めて実感したことがあります。

「目的が混ざった商品は、コストが見えにくい」

  • 死亡保障が必要なら → 掛け捨ての保険
  • 資産を増やしたいなら → 自分で投資

この2つを分けるだけで、それぞれを最適なコストで持てるようになります。

もし今、保険証券を引っ張り出したことがない方がいれば、一度見てみることをおすすめします。「払ってるけど内容がよくわからない」という状態が一番もったいない。内容を確認するだけでも、気づくことがあるかもしれません。

過去の選択を責める必要はありません。今アップデートすればいい、それだけです。


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※本記事の情報は2026年4月現在のものです。

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