カーポート屋根の張り替え費用は22万8千円。相見積もりで17万円下がりました|約20年で割れて破片が落ちてきた話

新しくなったカーポートの屋根と車 家計管理

ある日、カーポートの下に、透明な破片が落ちていました。

最初は「何か飛んできたのかな」くらいに思っていたんです。でも次の日も、その次の日も落ちている。見上げたら、屋根のパネルが割れていました。

家を建てて約20年。カーポートも同じだけ、雨と日差しを受け続けてきたことになります。

車の上に落ちるならまだしも、人の上に落ちたらと思うと、これは放っておけません。というわけで、張り替えることにしました。

結果から言うと、かかった費用は約22万8千円。最初にもらった見積もりは40万円だったので、約17万2千円下がりました。しかも、使った屋根材はまったく同じものです。

何をしたらそうなったのか、2枚の見積書を並べて全部書きます。

まず、建ててもらったハウスメーカーに相談しました

ダイニングで業者に電話で相談する女性

家のことで何かあったら、建ててもらった会社に連絡する。わが家はずっとそうしてきましたし、何の疑問も持っていませんでした。むしろ「よそに頼むほうが不安」くらいに思っていたと思います。

出てきた見積もりが、こちらです。

項目内容金額
既設屋根パネル撤去工部材再利用10,000円
メンテナンスパネル(材料)LIXIL 熱線吸収ブルーS 14枚210,000円
屋根パネル張替工施工手間 14枚70,000円
雨樋修繕工部材共20,000円
処分費運搬・処分10,000円
直接工事費320,000円
経費29,326円
法定福利費14,311円
請負金額(税込)400,000円

40万円。

正直に言うと、金額を見た瞬間に「高い」と思いました。でも同時に、思ったんです。高いと思ったところで、私に何がわかるんだろうと。

カーポートの屋根の相場なんて、この日まで一度も考えたことがありませんでした。40万が高いのか妥当なのか、判断する材料を何ひとつ持っていない。これが一番の問題でした。

「調べる」から始めました

というわけで、いつもの手順です。まず調べる。

出てきたのは、こういう話でした。

  • カーポートやフェンスなどの外構工事は、ハウスメーカーが直接やっているわけではなく、下請けの業者に出していることが多い
  • だから工務店やエクステリアの専門店に直接頼むと、その分の中間マージンが乗らない
  • 同じメーカーの同じ商品でも、どこを通すかで金額が変わる

読んだときの感想は「そんなの当たり前じゃない?」でした。仕組みとしては、言われてみればそのとおりです。ただ、約20年わが家はその当たり前を一度も試していなかった。ここが我ながら情けないところです。

そこで、近所の工務店さんに見積もりをお願いしました。

わざわざ遠くを探したわけではありません。車で通るたびに看板を見ていた、ご近所の工務店です。特別なルートも紹介も使っていません。

同じ屋根材で17万円の差。2枚を並べます

大きさの違うコインの山を2つ並べた比較

工務店さんの見積もりが、こちらです。

項目内容金額
屋根張替え 熱線吸収ブルーマットSLIXIL フーゴ屋根116,500円
同上 取替工事60,000円
カーポート雨とい8,200円
同上 取替工事8,000円
諸経費15,000円
合計207,700円
消費税20,770円
税込合計228,470円

並べると、こうなります。

項目ハウスメーカー工務店
屋根パネル(材料)210,000円116,500円
張り替えの工賃70,000円(+撤去10,000円)60,000円
雨どい(部材+工事)20,000円16,200円
処分費10,000円(諸経費に)
経費・法定福利費43,637円15,000円
税込合計400,000円228,470円

差額は約17万2千円。約4割です。

そして大事なのは、屋根材はどちらもLIXILの「熱線吸収ブルーS」だということ。安い材料に変えたわけでも、グレードを落としたわけでもありません。同じ商品を、同じように付けてもらっています。

差が一番大きかったのは、材料費の約9万4千円でした。

夫がネットで値段を調べたら、答え合わせができた

ここで、夫が余計なことを(いい意味で)してくれました。

DIYも選択肢だったので、「同じパネルを自分で買ったらいくらなの?」とネットで調べてくれたんです。結果、同等品で13万円くらい

これで、材料費の位置関係がはっきりしました。

  • ハウスメーカー:210,000円(1枚あたり15,000円 × 14枚)
  • 個人がネットで買った場合:13万円くらい
  • 工務店:116,500円

個人がネットで買うより、工務店に頼んだほうが安い。

これを見て、夫と2人で「この工務店さん、良心的だね」と言い合いました。業者が仕入れる値段で入れて、そこにきちんと手間賃を乗せている。ごく当たり前のことなのですが、比べる相手ができて初めて「当たり前がちゃんとしている」ことがわかりました。

数字は、単体で見ても意味がわからないんですね。並べて初めて意味を持つ。これは車の下取り査定を1軒で決めなかったときにも同じことを感じました。あのときも、1軒目だけを見ていたら5万円で手放していたところでした。

DIYは考えました。やめた理由

カーポートの下に置かれた脚立と工具

材料が13万円で買えるなら、自分でやれば10万円近く浮く計算になります。実際、一瞬考えました。

やめた理由は3つです。

  1. 2台用の屋根を14枚、脚立に上って外して付ける手間
  2. 失敗したときのリスク。屋根の上での作業なので、落ちたら大ケガ
  3. 古いパネルの処分。粗大ごみとして自分で運ぶ手間

浮くお金は約10万円。でも、その10万円のために休日を丸ごと使って、落下のリスクを背負って、処分場まで往復する。

天秤にかけたら、答えはすぐ出ました。プロに払う10万円は、手間とリスクを買い取ってもらう代金です。ここをケチると、たいてい高くつきます。

ちなみに、実際の工事は午前中だけで終わりました。車をどけておいただけで、生活には何の影響もなし。プロは速いです。

火災保険は使えるのか、調べました

カーポートが壊れたときによく聞くのが「火災保険が使えるかも」という話です。風災の補償が付いていれば、台風や強風で壊れた場合は保険で直せることがあります。

わが家も一応、調べました。

結果は対象外。理由ははっきりしていて、うちの割れ方は台風でも飛来物でもなく、全体的な経年劣化だったからです。特定の日の、特定の災害でこうなった、と言える状態ではありませんでした。約20年ですし、そりゃそうです。

保険は「突然の事故」に備えるものであって、「だんだん古くなること」には使えない。当たり前といえば当たり前なのですが、「カーポート 火災保険」で検索すると「使えるかもしれません」という情報がたくさん出てくるので、期待だけ膨らんでしまいがちです。

うちのように全体が均等にくたびれている場合は、まず出ません。期待せずに、素直に修繕費として見ておくほうが精神衛生にいいと思います。

見積もりから工事まで2週間かかりました

ひとつだけ、時間の話を。

工務店さんに見積もりをお願いしてから工事まで、2週間ほどかかりました。工務店さん曰く、原料(ナフサ)の価格がどうこうという話で、屋根材の入荷に時間がかかる時期だったそうです。

つまり、急いでいるときは日程に余裕を見ておいたほうがいいということ。破片が落ちてくる状態で2週間待つのは、正直ちょっと落ち着かなかったです。その間はカーポートの下に車を停めないようにしていました。

なお、保証は付いていません。安さと引き換えというより、屋根パネルの張り替えという工事の性質上そういうものなのだと理解しています。ここは納得して選びました。

それで、次はいつ来るの?

夕方にカーポートを見上げる女性の後ろ姿

記事を書きながら、自分でも一番気になったのがこれです。約20年もったということは、次は何年後なのか。

わが家の実績で言えるのは、「同じ場所で、同じ日当たりで、約20年」という1件だけです。それ以上のことは言えません。

でも家計の準備としては、その1件で十分だと思っています。また20年後くらいかな、と思っておく。私が63歳のころです。そのときには私が上を見上げて気づくのか、子どもたちが気づいてくれるのか。ちょっと不思議な気持ちになりました。

そして、こういう「20年に1回」の出費は、家じゅうに散らばっています。給湯器、外壁、屋根、エアコン、車。どれも壊れる日は選べません。だから毎月の生活費とは別枠でお金を置いておく、というだけの話です。今回の22万8千円も、そこから出しました。だから家計そのものは、まったく揺れていません。

月の収支がマイナスになることと、家計が悪くなることは、別のことです。先に用意してあったお金から出すぶんには、それは「予定どおり」なんですよね。

まとめ:約20年目の答え合わせ

今回わかったことを、3つに絞ります。

1. 建ててもらった会社が、いつも一番いいとは限らない
安心料としては意味がありますが、17万円の安心料と言われると話は別です。少なくとも「比べてから決める」余地はありました。

2. 同じ商品でも、どこを通すかで4割変わる
値切ったわけでも、グレードを落としたわけでもありません。ただ、もう1軒に聞いただけです。

3. 高いか安いかは、1枚では絶対にわからない
2枚目の見積書があって初めて、1枚目の意味がわかりました。相見積もりは値切るための手段というより、自分が判断できるようになるための手段です。

家のことは、どうしても専門家に丸ごとお任せになりがちです。私も約20年そうでした。でも、電話を1本かけて、もう1軒に見てもらうだけ。それだけで17万円です。

割れた破片は困りものでしたが、約20年目にひとつ、覚えておきたいことを教わりました。

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