「子どもが3人いると教育費が3倍」というのは、半分正解で、半分はちょっと違います。
金額が大きいのはその通りです。でも3人育ての本当のきつさは「3倍」ではなく、
波が重なることです。
中学の入学準備をしながら、高校の授業料を払いながら、大学の仕送り問題を考える。
それが同時進行でやってくる。
私はスーパーでパートを10年以上続けながら、家計をなんとか回してきました。
数字を見ることには慣れているつもりでしたが、教育費の「実態」には何度も驚かされました。
このシリーズは、「先に知っておきたかった」と思うことを順番に書き記した記録です。
わが家の3人、今どこにいるか
- 上の子:県外の大学に進学。一人暮らし中。多子世帯の大学無償化が適用。
- 真ん中:高校生。授業料無償化の対象。部活・塾の費用が地味にかさむ年齢。
- 末っ子:中学生。入学準備をつい最近終えたばかり。
3人が「同時に在学している」状態なので、毎月の教育費の合計はなかなかの数字です。
でも不思議なもので、「覚悟ができていると、案外回せる」とも感じています。
覚悟のもとになるのは、数字を知ること。それがこのシリーズを書いた理由です。
先に知っておきたかった数字
まずわが家で実際に出た数字を並べておきます。
| タイミング | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 大学入学前 | 入学金・引越し・生活用品など | 約90万円 |
| 大学(奨学金) | 借入総額(卒業時・本人返済予定) | 約400万円 |
| 中学入学前 | 制服(モデルチェンジあり) | 約6万円 |
| 中学入学前 | 入学準備の総額 | ⑥で公開中 |
「授業料が無償化されたから大丈夫」と思っていても、
入学前の一時出費だけで数十万円が動くのが現実です。
文部科学省の調査(学習費調査)でも、学校外活動費や入学関連費用を含めた
教育費の実態は、保護者の多くが「想定より高かった」と答えています。
制度の恩恵と、現実の出費は別の話として考えておく必要があります。
大学のお金(上の子の記録)
「無償化でも90万円必要」の意味
多子世帯の大学無償化が適用されたわが家でも、入学前に約90万円が動きました。
入学金・前期授業料の一時立替・引越し費用・最初の生活用品一式。
無償化の「外側」にあるお金は思ったより多い。
制度を信じて現金を準備していなかった人が一番危ない、というのが率直な感想です。
仕送りゼロで成立している理由
上の子は一人暮らしですが、仕送りはしていません。
「仕送りゼロ」がどう成立しているのか、親としての本音と事情を書いています。
奨学金について、夫と意見が合わない
卒業時の借入総額は約400万円になる見込みです。
「本人が返すべき」という夫の正論と、「少しでも軽くしてあげたい」という私の本音。
わが家はまだ結論を出していません。その正直な理由を書いています。
高校のお金(中子の記録)
「無償化=安心」ではない理由
高校授業料の無償化は、わが家も対象になっています。
でも「無償化された=教育費の心配なし」とはいえない現実があります。
扶養を抜けると世帯収入の区分が変わり、受けられる支援の水準が変わる。
パートで働く私が「あえて扶養を抜けない」選択をしている理由を書きました。
中学のお金(末子の記録)
制服代6万円は「安い年」だったかもしれない
中学入学で一番想定外だったのが制服代です。
上の子のお下がりを使おうと思っていたところに、モデルチェンジが入りました。
結果、新品で揃えることになり約6万円。この構造を知っていれば心構えが違ったと思います。
入学準備の総額、全部出してみた
制服以外にも、体操服・上履き・タブレット・教材……と費用は続きます。
実際に中学入学前に払った金額の総額を、⑥で全部公開しています。
お金の判断(学資保険→投資への切り替え)
長年続けてきた学資保険を、解約しました
末っ子の教育資金については、学資保険を途中解約して新NISAでの積立に切り替えました。
「保障と貯蓄を分ける」という考え方にたどり着くまでの経緯と、その判断基準を書いています。
番外編:習い事のこと
お金の話から少し外れますが、習い事についても書きました。
「本人がやりたいと言っていない習い事に、お金と時間をかけ続けた後悔」の話です。
費用対効果より大事なものがある、と気づいたきっかけになった出来事です。
「いつ」お金が動くかを知っておく
教育費の準備で大切なのは、総額よりタイミングだと思っています。
わが家の経験から言うと、大きくお金が動くのは次の3つの瞬間です。
- 入学の2〜3ヶ月前 ― 制服・教材・入学金の支払いが集中する
- 4月 ― 前期授業料・学用品・給食費の一括払いが重なる
- 受験シーズン(11〜2月) ― 受験料・模試代・遠征費用
「毎月の授業料だけ払えればいい」という想定でいると、
入学の前後で数十万円単位の出費があって慌てることになります。
私がやっているのは、教育費専用の口座を作って毎月先に分けておくこと。
家計の「仕分け」をしておくことで、「いざ払えない」という事態を防いできました。
まとめ:驚く前に、知っておいてほしい
このシリーズを書いた一番の理由は、
「知らなくて損した」と思う経験を、誰かに先に伝えたいから。
教育費は、頑張れば減らせるものではありません。
でも、いつ・いくら必要かを知っていれば、備え方が変わります。
わが家はまだ3人全員の教育費マラソンの途中です。
これからも実際にかかった費用を、順次記録していく予定です。
よく聞かれること:「大学と高校が重なったらどうなるの?」
これは今まさにわが家が直面している問題です。
上の子が大学在学中に真ん中が大学受験を迎える時期が、あと数年でやってきます。
その実態も、タイミングが来たら正直に書くつもりです。
※本記事の情報は2026年4月現在のものです。