「雨の日って、スーパーは安くなるの?」
スーパーでパートを始めて10年以上。友人からこう聞かれたことが何度かあります。
先に答えを言ってしまうと、「店によります。ただし、値引き品が増えやすい傾向はあります」。
先日、台風の影響で雨風がかなり強い日がありました。そんな日でもスーパーは基本的に営業していて、もちろん私も出勤でした。
「今日はお客さん少ないだろうな…」
と思っていましたが、予想どおり客数はかなり少なめ。すると売り場では、普段とは少し違う光景が見られました。
今日はその「雨の日の売り場」で実際に起きていることと、値引き品が多い日ほど気を付けたい落とし穴について、店員目線で書いていきます。
雨の日は値引きシールが増えやすい【店員が見た売り場】

お客さんが少ない日は、どうしても商品が売れ残りやすくなります。
全体的に廃棄は増えますが、特に目立つのはお弁当とお惣菜コーナーです。
これらは賞味期限の関係で翌日に持ち越せないものが多く、売れ残ると廃棄になってしまいます。
店員側としては、できるだけ廃棄を減らしたい。
そのため、いつもより早めに値引きをしたり、値引き率を上げたりすることがあります。
少なくとも私の働くスーパーではそんな傾向があります。
つまり、「雨の日だから安くする」というより、「お客さんが少ないから、売り切るために値引きが早く・多くなる」というのが現場の実感です。
ただし、これは「台風の日は買いに行くべき」という話ではありません。
何より安全第一です。危険を冒してまで行く価値はありません。
「雨の日セール」で割引をしているスーパーもある
ここで少し視点を変えて。
雨の日や悪天候の日に限定して、特定の商品を割り引く「雨の日セール」を実施しているスーパーもあります。
私自身、近くの大型スーパーでそういった表示を見かけたことがあります。「雨の日限定」のポップが貼ってあったり、対象商品がまとめて割引になる仕組みだったりと、やり方は店舗によってさまざまです。
ただ、私の働くスーパーでは「雨の日セール」という名称での割引はしていません。
その代わり、客数が少ない日はいつもより早い時間帯から値引きシールを貼り始める傾向があります。制度としてのセールではなく、廃棄を減らすための現場の判断による「早めの対応」というイメージです。
整理すると、雨の日の「安さ」には2種類あります。
- 制度型:「雨の日セール」として店が公式に割引する(やっている店とやっていない店がある)
- 現場型:客数が少ないぶん、値引きシールが早く・多く貼られる(うちの店はこちら)
「雨の日は必ず割引がある」わけではなく、どういう対応をするかは店によって全然違います。普段から通っているスーパーがどんな対応をしているか、ある程度把握しておくと動きやすいと思います。
雨の日なら半額で買える?【最近の値引き事情】
「雨の日に行けば半額品が並んでいる」と期待する方もいるかもしれません。
たしかに値引きシールが増えやすい日ではあるのですが、ひとつ気になっている変化があります。
以前なら半額になっていた商品が、最近は40%引き止まりで終わることも増えたように感じるのです。
40%から半額になるのではなく、40%で止まるケースが増えた、という感覚です。
なぜそうなっているのかは現場ではわかりません。本部からの指示なのか、コスト管理上の判断なのか、店員には知らされないことも多いです。
ただ、以前より「夜に行けば必ず半額になる」という感覚は薄れてきた気がしています。
「半額になるまで待てばお得」という戦略は、以前ほど確実ではないかもしれません。
雨の日も同じで、「半額祭りになっているはず」と期待して行くと、40%引き止まりだったり、そもそも欲しいものが値引きされていなかったりします。あくまで「増えやすい傾向がある」くらいに考えておくのが現実的です。
値引き品が多い日ほど気を付けたい「買いすぎの罠」
実は店員として売り場を見ていて、毎回感じることがあります。
値引き品がたくさん並んでいると、なんだか得した気分になります。
しかも悪天候の日は、
「せっかく来たんだから何か買いたい」
という気持ちにもなりやすい。
でも、その心理には少し注意が必要です。
安いから買う。半額だから買う。でも本当は必要なかった。
そんな経験はないでしょうか。
私自身も正直あります。
値引きじゃなかったら絶対買っていなかったお菓子を、「半額だから」という理由でカゴに入れてしまったことが何度かあります。
必要なかったものを買っている。しかも節約しているつもりで。
節約のつもりが、結果として余計な出費になってしまうことは意外と多いです。
食べきれない量のお肉、冷蔵庫の奥で眠るお惣菜。
値引き品が多い日は、無駄買いの危険も一緒に増えます。
買い物メモを作っても「プラスで買う」のが人間

「買うものをメモしてから行けばいい」と言われることがあります。
私もスマホにメモしてから買い物に行きます。
ただ、正直に言うと、メモしていてもプラスで買ってしまうことがあります。
メモ通りの商品は買う。でも値引き品を見ると「これも」と手が伸びる。
つまり、メモは「必要なものを忘れない」ためには効果的ですが、「余計なものを買わない」ための完全な防御にはなりません。
それよりも、「買い物に行く前に今日の予算と目的を決める」意識の方が効いている気がします。
今日は夕食の食材を買いに来た。それ以外は買わない。
そのくらい単純に考えておく方が、売り場での余計な判断が減ります。
値引きのタイミングは店によって全然違う
その日、真ん中の子を迎えに行く用事があり、帰りに某大型ショッピングモールの食品売り場ものぞいてみました。
すると、私が行った時間には値引き品がほとんどありませんでした。
おそらく客数が多く、すでに売れてしまったのだと思います。
改めて感じたのは、「どのスーパーも同じ」ではないということ。
値引きのタイミングや売れ方は、店舗によってかなり違います。
だからこそ、普段使うスーパーを決めて、その店の傾向を知っておくことが大事だと思っています。
よくある疑問:雨の日は何時に行けば安い?

「じゃあ何時に行けばいいの?」と聞かれそうなので、店員としての正直な答えを。
決まった時間はありません。ただ、考え方の目安はあります。
- まず、普段使っているスーパーの「いつもの値引き時間帯」を知っておく(お惣菜やお弁当にシールが貼られ始める時間は、店ごとにだいたい決まっています)
- 客数が少ない雨の日は、その「いつもの時間」より値引きが早まったり、値引き率が上がったりすることがある
- ただし店の方針によっては雨でも変わらないので、何度か通って傾向をつかむのが確実
そして繰り返しになりますが、荒天の日は無理をしないこと。値引き品のためにケガをしたら本末転倒です。
私が実践している買い物のルール

私自身も値引き品は大好きです。
でも買い物に行く前に、ある程度買うものを決めています。
そして、「買う予定だったものが安くなっていたらラッキー」というくらいの感覚で売り場を見ています。
値引き品を探しに行くのではなく、必要なものを安く買う。
この違いは、家計への影響として意外と大きいです。
節約上手な人は、値引き率を見るのではなく、買い物メモを見ています。
半額シールが与える心理的な効果についても書いているので、よかったらあわせてどうぞ。
派手な節約術ではありませんが、普段使うスーパーの特徴を知り、自分の買い物基準を持つこと。
それが結局、一番長続きする節約だと思っています。
台風の日の売り場を見ながら、そんなことを改めて感じました。
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※本記事の情報は2026年7月現在のものです。



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